概要
小説を書いてみたいと思って、とりあえず練習用に短編を書いてみました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!あの藤の記憶は、夢か現か。
「この神社をきれいにするお手伝いをしてほしいの」
少女は主人公に頼んだ。
藤弦に封じられた大霊樹には、かつて、多くの人がお参りに来たという。その祠には、今や誰も足を運ぶことがなくなり、寂しく朽ち果てていた。
このとき主人公は少女の願いを叶えることはできなかった。のちに主人公は知るが、村の人々は、この地に悪神を封じてきたという。あの大霊樹のある山は、入ることすら禁忌であったのだ。
それ以来、少女に再び見えることはない。
藤の花言葉は『忠実』である。藤花を名乗った少女は、誰に忠実であったのだろうか。村の人々が言うように悪神か、あるいは。藤の花言葉には他にも、『優しさ』や、『酔う』、『決して…続きを読む