この話の最後 (ネタバレあり)


この話は最後まで構想がありましたので、ざっくりとここに書いていきます。


最新話からの続き。


仙台に帰った楓馬は香恋と姉のなずなを引き合わせます。

当初こそギスギスしていた二人ですが、なずなが香恋を誤解していたことに気付き、仲良くなっていきます。


そして楓馬は12月の舞台に向け、演技の稽古をしていきます。


稽古を繰り返しながら楓馬は香恋の病室に通い、楓馬は香恋に恋愛感情を持っていることに気付き、次第に惹かれていきます。


仮退院の期間を利用して遊園地にデートしに行ったり、学校を回りたいと言った香恋に付き添い夜の学校に侵入などをします。


そして10月が訪れ、楓馬はオーディション会場に向かいます。


そこには、各陣営が用意した俳優たちでひしめきあっていました。


楓と楓馬の二人名義で参加した楓馬は、見事周囲を騙し、主人公とヒロイン役を手に入れます。


 その後、楓馬はよりいっそう演技に集中すべく、稽古を続けていきました。


 そして迎えた12月本番。


 香恋の小説の舞台が始まります。


 一人二役だということをここでバラし、周囲を驚かせる楓馬。


 そのまま舞台の上で楓馬は、器用に二人を演じてみせます。


 楓馬は舞台の上でずっと香恋のことを想っていました。


 この公演が終わったら彼女に告白する気でした。


 ですが、香恋は、病室で楓馬のことを想いながら、亡くなってしまいます。


 舞台は成功を納め、楓馬の勝利となります。


 しかし病室に戻り香恋が亡くなったことを知った楓馬は、失意のどんぞこに落ちてしまいます。


 マンションの部屋にひきこもり、何もできなくなってしまった楓馬。


 妹や友人たちが声を掛けますが、反応は何もなく。


 食べることもせず、彼は段々とやせ細っていきます。


 そんな彼の元に花子がやってきます。


 花子は何も言わずに、楓馬の傍に寄り添い、エロゲーやライトノベルなどを読んで一緒に過ごします。


 花子と一緒に生活する内に、楓馬は徐々に感情を吐き出すようになります。


 悲しみを打ち明ける楓馬を抱きしめ、花子はこう言います。


「香恋さんは、遺書として、新しい小説を書いていました。楓馬さんと一緒に過ごしている楽しい日々を想いながら、病気の中、一冊の小説を書き上げたんです」


 そして花子は、続けてこう言います。


「その小説はきっと、楓馬さんに当てたもの。役者として復活した貴方にまた舞台に立って欲しいから書いたもの」


 楓馬はその小説を花子から受け取り、読み、ある決心をします。


 それは……その小説を舞台にするというもの。


 楓馬は父親の恭一郎の伝手を使い、海外、イギリスに渡ることに決めます。


 そこには恭一郎が幼い頃通っていた役者の教室がありました。


 楓馬はそこで役者の勉強をすることを決意するのでした。


 高校を卒業し、海外に渡り、5年。


 日本に戻ってきた楓馬は22歳になっていました。


 彼は戻ってきて早々、花ノ宮女学院の理事長となった有栖に呼び出されます。


 そして有栖に、教師として女優を育成してくださいと、仕事に誘われるのでした。


 楓馬はそれに了承し、自分にも都合が良いと、教師になります。


 彼の目的は、香恋の小説を舞台化して、自分が選んだ最高の役者で盛り上げること。


 楓馬は学園で金の卵探しに勤しみます。


 穂乃果の妹の灯、有栖の元にいた今宵、銀城先輩の妹、香恋にそっくりな顔をした花ノ宮家の少女など、学園には楓馬を慕う優秀な生徒たちがいました。


 楓馬は彼女たちと共に、香恋の遺した想いを成就させることを誓います。


 

 おまけ 香恋の死後、花ノ宮家当主の座に一度楓馬は上り詰めますが、役者の稽古のため楓馬は当主の座を有栖に渡します。

 樹は楓馬に敗けた後、行方不明になっています。

 恭一郎は玲奈と和解し、楓馬がいなくなった後は、二人の娘と仲良く暮らしています。俳優を引退し、娘にデレデレとなっています。

 穂乃果は俳優として大成し、芸能界で活躍しています。

 花子は相変わらず声優をやっていて、楓馬の家に無断で上がり込んで生活をしています。楓馬とは恋人未満ですが、彼女はこの生活に満足して……は、いないかもしれません笑


 ここでこのお話は終わりとなります。


 香恋ルートは実質、花子ルートみたいな感じです。


 他のルートに比べて辛いことが多いですが、唯一、楓馬が役者として成功しているルートです(茜ルートの楓馬は茜のマネージャーになっています)


 

 最後までこの作品を書こうと思っていたのですが、コメントに心が折れてしまいました笑


 ちょっとつまらない、そのコメントに付随してのちょっとバラバラ。


 結構、辛かったです笑 これまで書いてきたものが、否定された気がして。


 ですが、ここまで読んでくださった皆様のおかげで、この作品は続けることができました。


 皆さまの心の中に、少しでもこの作品が残ってくだされば幸いです。


 もしかしたら、気が向いたら、この作品の続きを書くかもしれませんが……今のところ分かりません。



 では、次回作でまたお会いできたら! ありがとうございました!

 


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元天才子役の男子高校生、女装をして、女優科高校に入学する。  三日月猫@剣聖メイド3巻12月25日発売 @mikatukineko

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