「ファンタジー」は意外と身近に潜んでいるらしい 〜たとえば、隣の席のドラゴン少女とか〜

ある日、上鳴御削は目撃してしまう。

赤い鱗に黒く鋭い爪を生やし、薄暗い教室で一人、背中から深紅色の翼を大きく広げるクラスメイト――神凪麗音の姿を。

そんな彼女に命を狙われたり、はたまた彼女の置かれた境遇へと立ち向かい。

《竜の血脈》を継いだ彼女との繋がりは、ごく普通の高校生であるはずの彼を、なんてことない日常へとささやかに潜む『ファンタジー』な世界に引きずり込んでいくのだった。

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