第9話

 選考の結果。

 採用だった。

 思わず、跳ね上がり喜んだ。

 アイツと一緒に音楽を奏でられる。

 こんなに嬉しいことはない。


 スリーピースバンド結成。

 ボクたちは、音速の如く、音楽シーンを駆け抜けて行った。


 しかし、ボクたちが生まれるのが早すぎた。

 コアな人気はあったものの、人気全体はそうでもなかったのだ。

 アイツは非常に悩んでいた。

 これから、どうすべきなのかを。

 だから、アイツに相談を持ちかけられて、背中を押すことにした。

「好きにしたらいい。俺たちは充分楽しんだ。途中から売り上げは散々だったけどな」

 ボクはアイツに想いを伝えることができなかった。

 だってアイツ中には、すでに決めた人いたから。

 ボクはソイツに勝てないなと思い、アイツの背中を押したのだった。


終わり

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リンク外伝 リンクセッション 浅貴るお @ruo

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