この冒険は、優しい想いに満ち溢れています( ;∀;)

僕はこういう物語がとても読みたいと思っていました。

まず最初にこの物語を読んで思った事。それは「北風と太陽」のお話。

あの旅人の上着を脱がそうとする童話です。この物語を語る上でこのお話が必要となります。それはどういう事かというと……。

微妙な「異世界ファンタジー」でやりがちなのが当たり前の話ですけど、「北風」みたいに、「みんな読んでくれ!」という気持ちだけが先行し過ぎて、随分カオスっちゃっう傾向を含んでいる事は誰もが知る事実です。

でも、この物語はまさしく「太陽」だと思いました。

ぽかぽかとした作風は、優しくて、暖かくて、そして自然に読み手の心を喜びで満たしてくれます。とても素敵な読感がここにあるのです。

面白い作品は沢山ある。手に汗握る作品も沢山ある。そして王道な作品も沢山ある。

でも、「優しさや心の暖かさで成立する冒険物語」は「異世界ファンタジー」では読んだ事がありません。

なぜなら、それは極悪な敵を打ち倒し、興奮と熱狂が渦巻く冒険とは相反する要素だし、ドラマチックにさせる為のエグイ残虐性や鬱展開では考えられない要素でもあるのです。

でも、この物語はその「優しさ」を内包しながら、見事に冒険の「わくわく」を成立させています。

それは驚くべき創造性と高い技量、さらに文字の、言葉の、文章の、その全てから溢れ出る筆者様のお優しいお人柄のなせる技。僕は歓喜と熱狂と感動をもって、この物語を大歓迎しました。

これはそういう「奇跡」が綴られた物語。

この「奇跡」を皆様に是非知って欲しい、是非愛して欲しい、是非心に秘めて欲しいのです。

例えるなら、美しい花の成長を見守る様に、この奇跡の物語があらん限りの魅力で咲き誇る様を一緒に見届けませんか?

皆様、是非宜しくお願い致します。


 

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