一途な想いとはなんて素敵なんだろう、あっ、重くないですよ( ;∀;)

僕はこの物語の第1話を読んだ時、「やられたぁ」と思った。

物語を創作する時、アイデアは勿論様々な事を考えさせられます。この物語の秀逸な部分は、その着想と展開、そしてテンポに集約されています。

僕はどんなに素晴らしい物語でも、どんなに高評価な物語でも、読む時にひっかかりひっかかり読み進める事があります。それは例えるなら、同じ日本語であっても、外国語みたいに言語体系や文化、思考がまるで違うからです。

でもこの物語はあまりにスムーズに読めました。しかも、内容はぐいぐいと僕の心を惹きつけ、一気に最終話まで進み、そしてあらん限りの多幸感を一気に感じさせてくれたのです。

とても幸せな気分です。

語弊があるかも知れませんが、この物語に無駄は一切ないです。すべての言葉がキラキラと眩しく、そのかけがえのない暖かい想いを放ち、鮮やかに心を打ち、キュンと胸を締め付け、素晴らしく読者を魅了する、そんな素敵な物語だと僕は言い切ります。

難しい表現は使わず、全編を通して流れる平易な言葉は、逆に筆者様の素直さがにじみ出ていて、すうっと心に染み入る様に広がり、何かをあなたの中に残します。

甘く見てはいけない、これはとても練りあげられた物語。

でも、そんな緊張感なんか一切感じさせず、当たり前に感じて下さい。

お勧め致します。

この胸に鮮やかに残る幸福な気持ちが、どうかこのレビューを通し、多くの人の心に伝わりますように。

宜しくお願い致します。