夏草や 夢の跡より 筆を添へ


 想像してみてください。
 既に滅んでしまった地球。その一角にある書物達の墓場。
 そこで一人の男が「過去」のインターネット・アーカイブから我々の作品を覗いている。

 雰囲気におされて入ってみれば、
 残された男の一人芝居。

 滅びの世界の静かな暮らし、環境の中で彼が考える思想・諦観がおそらく誰向けでもなく発されます。
 何かの気まぐれか、失われた夢の舞台にひとつ、筆を添えようとする……

 良いんです。