父から「世界を終わらせる」スイッチを受け継いだ主人公。 既に答えは出ている。明確な根拠を語ることも出来る。けれど、どうしても、一線を越えることが出来ない。 別解もまた出ている。手は既に届いている。いつでもやれる。なのに、それすらも、やはり実行に移せない。 これは彼女だけの問題ではない気がしました。いつでも終わらせられる状態にあるのは、誰にとっても同じだからです。 なぜでしょうか。読み終わってみて、不思議と前向きな印象を受けた作品でした。
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