『夏休み』×『町の探検』×『怪異』のノスタルジックホラー

とにかくもう、雰囲気が最高でした。

「少年が夏休みに自分たちの町を探検し、『怪異』を地図に記していく」
このコンセプトが本当にワクワクさせられて、頭の中で情景を思い浮かべながら、次はどんな場所でどんなものと出会うのだろうと、胸が躍ります。

ゲームの『ぼくのなつやすみ』(最近だと『なつもん!』)とかをホラー版で仕立て上げるとこんな感じが仕上がるのではないかという雰囲気もあり、ゲームのファンとしては夢中になって一気読みしてしまいました。

ノスタルジックな雰囲気も強く、児童心理ならではで描き出される恐怖の感覚も巧みで、多くの人に是非読んでもらいたい一作です。

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