町の地図には、恐怖がいっぱい
七倉イルカ
序章
今年の夏休み、ぼくは自分が住んでいるN市の地図をつくりはじめた。
ただの地図じゃない。
不思議で不気味な出来事が起こった場所に『怪』と印をつけた地図である。
最初は軽い気持ちでつくりはじめた地図だけど、すぐにとんでもない地図になることがわかった。
一ヶ所、二ヶ所、三ヶ所……と、『怪』の印がどんどんと増えていったのだ。
ぼくが今まで知らなかっただけで、この町は不思議で不気味な出来事に満ちていたのである。
でも、もしかすると、それはこの町のことだけじゃないのかも知れない。
きみの町だって、その気になって調べてみれば、いろんな不思議で不気味なことが、あちこちで起きているんじゃないかな?
夏休みは終わってしまったけど、まだ地図は完成していない……。
地図をつくるきっかけになった出来事から、書いてみようと思うんだ。
浦座小学校 五年三組 国見タケル
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます