やっぱり気になるラッキーセブン、ちょっと気になるエンジェルナンバー

 実は私は、前回の『9もラッキーナンバーとなる』を書く際に大いに悩んだ。なぜなら前々回の『7もアンラッキーナンバーとなる』が777文字で書かれているため、一旦このエッセイは完結となっていたからである。これについて「それがどうした?」と思う人間もいれば、「ああ、それ何か分かるなぁ」と思う人間もいるだろう。つまり私は後者だ。777という縁起の良い文字数(で完結されていること)を手放すことが、惜しかったのだ。

 あれだけ7について悪く語っていたのに、結局はラッキーセブンにこだわってしまう私。もう私の中で「7はラッキーナンバー」ということが定着しているのだ。やはり「7もアンラッキーナンバーとなる」ことが分かっても、7は良いイメージが強かったのである。

 4や9は良さを知ったことで、悪い意味しか知らなかったときよりは好きになったと思う。しかし人生の中には、4と9を避けなくてはならないときもある。時代は変わっていくものだが、数字のイメージに関しても、何か変化が起こらないだろうか。それとも、人々が数字にこだわることは、この先も続いていくのだろうか。

 そのようなことを考えている中で、あるものに私は興味を持った。それは「エンジェルナンバー」である。エンジェルナンバーとは「天使からのメッセージが込められている数字」のことだ。なぜか気になる数字や、よく見かける数字などがエンジェルナンバーとされるらしい。

 ちなみにエンジェルナンバーの中でも、474や9779などといった「真ん中で区切ると、鏡合わせに(左右対称と)なる数字」は「ミラーナンバー」というようだ。

 どのような数字がエンジェルナンバーなのか、あまりピンとこない方も少なくはないと思う。例えば777などゾロ目の数字を見かけて「あっ、ゾロ目だ!」と思ったときに、その数字をエンジェルナンバーとして意味を調べてみてはいかがだろうか。他にもレシートに表示された数字や自分のバースデー、ふと時計を見たときの時刻、そして何かの受験番号など様々なものがエンジェルナンバーとなると考えられる。

 つまりエンジェルナンバーは身近なのだ。嫌なことばかり続いたり元気が出なかったりした際に、エンジェルナンバーに励ましてもらうことも有りだと思う。まるで、おみくじのような数字である。たった1桁の数字でも、それぞれの数字に意味が込められている。とにかく気になったら、その数字のエンジェルナンバーとしての意味を調べてみるのも楽しいだろう。

 ここまで数字について色々と語ってきたが、この先も私は数字に頼ったり、悩まされたりすることが多い気がする。これからも私は数字による、一喜一憂を避けられないだろう。全く気にしないことは難しいが、自分のためにも数字へのこだわりは、ほどほどにしていきたいと思っている。

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数字の話 卯野ましろ @unm46

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