圧巻の骨の太さ

好きなものを極めた人が、妥協を許さず推古に推古を重ねて、好きなものを好きなように書いた――。
そんな「大人の有意義な楽しみ」の末に生まれた作品、という印象です。
そして、そのクォリティは圧巻の一言で、時代背景や言語学に深く精通しているであろう、数多の知見の片鱗を色濃くのぞかせます。
実に硬派、そして骨太。
軟弱者を寄せ付けない、圧倒的な質量をもった一作品です。

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