短編83話 数あるあけましてを一番乗りっ
帝王Tsuyamasama
短編83話 数あるあけましてを一番乗りっ
「それじゃあ
「はい」
私たち
そこでなぜか、私、
「あら? 雪ねぇ。いつの間にこんなに降ったのかしら」
「うぉ!
「静希、いくぞっ!」
「え、えっ?」
はわ~翔真くんに引っ張られて~。
私もブーツを急いで履いて、外に出て、翔真くんに追いつきました。
「雪だ雪雪ー!」
翔真くん早いよぅ。
雪降ってます。地面も白くなっちゃっています。塀も郵便受けも街灯もあっちもこっちも。
「一番乗り~!」
「寒いよ?」
はんてん置いてきちゃった。手袋もない。
「なあ静希ー」
「なに?」
さっきまでぴょんぴょん跳ねていた翔真くんが、こっちを向いた。
「オレさ。静希のこと、すっげー好きだ!」
(…………ふえぇぇぇっ?!)
「え、あ、しょ、しょぉまくん……?」
なになに、えっ、これなにぃ!?
「あーやっと言えたぁー! 静希はオレのこと、好きかー!?」
「あああちょっと翔真くん、ここお外だよぅ」
深夜だけど、元日だから、だれか歩いているかもしれないしぃっ。
「もし好きじゃなかったら、断ってくれてもいいんだぞーっ。その時は、諦めるっ!」
「ええぇっ? あ、え、えと、あのっ」
急すぎるよぅ……でも、こうして私にいろんな表情を分けてくれる翔真くん。私にないもの、いっぱい持ってる翔真くん。
「…………わ、ゎたしも、ちょっと……すき、か、も……」
「よぉーっし! 決まったな! 父さーん母さーん!」
「えええ!! ま、待って翔真くん、え、あの、翔真くーん!!」
んもーっ……でも、なんだかやっぱり、楽しいなっ。
短編83話 数あるあけましてを一番乗りっ 帝王Tsuyamasama @TeiohAoyamacho
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