明治陰陽師浪漫譚と銘打ちたいくらいの名作

明治という舞台設定
この時代は、時代が揺れ動くからこそ
あやかし達も、活発なんだろうなぁと思うと。
設定が本当に絶妙だと思わせる一作。

物語は、男子として育てられた剣道少女・雪村清瀬が
「女」として、縁談を持ってこられたところから、始めるのですが。

嫁ぎ先は陰陽師。
あやかしを斬れる心刀を繰る清瀬。
そして、モフモフの……いえ、これは言うまい。
ぜひ、読み進めて。物語のギャップにはまって欲しい。

面倒くさくも、人を喰ったような、旦那様。
その旦那様が、誰よりも清瀬を「男」だ「女だ」ではなく。
「男らしく振る舞う」でもなく
「女らしくでもなく」
「清瀬」が「清瀬」であることを全肯定してくれるのです。

嫁入りからのセカンドライフ。としての二万字は達成されていますが、
これからも更新してくれるとのこと。

これからの楽しみが増えました。
この作品を読まないのは、本当にもったいない!

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