あなたと本屋で出会えたら

あなたと本屋で出会えたら

　初めましての方も、いつもお読みくださっている方も、ご覧いただきありがとうございます。

　他サイトで受賞した作品で、去年（2022年）９月に角川ビーンズ文庫様より『身代わり侍女は冷酷皇帝の『癒し係』を拝命中　『花の乙女』と言われても無自覚溺愛は困ります！』で書籍化デビューした綾束（あやつか）　乙（きのと）と申します。

　正直、受賞してから書籍が発売されるまで、こちらのカクヨムでも別の作品が受賞したこともあり、まるで夢のような怒涛（どとう）の状況に、頭の片隅では「実はこれ、大掛かりなドッキリじゃない……？」なんてことを思っておりました（笑）

　が、当然、どっきりではなく、見本誌が届いた時には大興奮で家族に見せびらかし……。

　となれば、やっぱり実際の本屋さんで並んでいるところを見たくなるのが人情というもの！

　ええ！　もちろん発売日にわくわくそわそわしながら仕事をし、そのあと近くのTSUTAY〇へ行きましたよっ！

　……が。残念ながら、私が行った店舗では、そもそも角川ビーンズ文庫の新刊を入荷してくれていませんでした……（泣）

　結局、この目で本屋さんに自分の本が並んでいるのを見られたのは、だんな様に他市の大きな書店へ連れて行ってもらった時でした。

　初めての本屋さんだったので、角川ビーンズ文庫のコーナーをなかなか見つけることができず、かなりうろうろと彷徨（さまよ）ったのですけれど……（笑）

　が、やはりこの目で自分の本が本屋さんに並んでいるのを見られたのは、感動以外の何物でもありませんでした……っ！

　もちろん、店員さんに許可をいただいたうえで、スマホで思いきり写真を撮りました！（笑）

　　そして、年が明けて１月２５日。２冊目の『迷子宮女は龍の御子のお気に入り ～龍華国後宮事件帳～』の発売日。

　……この日は、全国的にものすごい寒波が猛威を振るっており、不要不急の外出は避けましょう！　とニュースが流れている日でした……。

　が、一縷（いちる）の望みをかけて、仕事帰りにふたたび近所のTSUTAY〇へ。

　すると店頭には「寒波の影響で入荷が遅れております！」の張り紙が。

　ですよねぇ……。

　ですが同時に、書き上げた物語が読者様のお手元に届くまでには、編集様やイラストレーター様をはじめ、校正様、デザイナー様、営業や印刷に携わってくださった方々、物流関係の方々、そして本屋の方々……。と、本当に多くの方の手を渡っているのだなぁ、と気づきを得られ、深い感謝の気持ちが湧いた日でもありました。

　もちろん、ご購入くださった読者様にはお礼の申し上げようもないくらい感謝しておりますが（本当にありがとうございます！）、本に携わってらっしゃるあらゆる方への感謝の気持ちを忘れたくないな、と……。

　ともあれ、翌日に再トライですっ！

　『迷子宮女』はメディアワークス文庫様なので、もしかしたら入荷してるかもっ！　とどきどきしながら店内を探します。

　うろうろと本棚の前を行ったり来たりし……。ついに、メディアワークス文庫の新刊が端っこに並んでいるのを発見っ！

　一冊ずつですが、入荷してくださってました！　ありがとうございます～っ！

　が……。

　ないっ！　同じ日に発売の他の作者様の書籍はあるけれど、『迷子宮女』だけがない……っ！

　……まさか、『迷子宮女』だけ仕入れられてないとか……！？　いやっ、きっとそんなはずはないっ！　売れたんだと信じておこう！　私の精神衛生上のためにっ！

　というわけで、２回目も近所のTSUTAY〇では並んでいるところを見ることが叶わなかったのでした……。

　『迷子宮女』もどうしても店頭に並んでいるところを見たくて、だんな様に大きな本屋さんに連れて行ってもらったんですけれど（笑）

　ありがたいことに、３冊目の書籍もお声がけをいただいておりまして、今度はMFブックス様より出していただけることになっております。

　次こそ、発売日に店頭に並んでいるところを見られるのか！？　といまからどきどきしております（笑）

　本屋さん。そこはたくさんの物語が誰かとの出会いを待っている心躍る場所。

　叶うことなら、リアルの本屋さんであれネットの本屋さんであれ、これからも末永く読者様との新しい出会いを積み重ねていけたら嬉しいなと思いながら、そのためには、まず書籍化を勝ち取れる作品を書かなくてはっ！　と、今日も執筆にいそしむ綾束なのでした～。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり