政略に揺れる多民族国家を舞台に女奴隷リディアが知性で宮廷の闇を切り開く

それぞれ特徴のある四つの民族が共存する多民族国家という設定が面白いです。
その民族たちの特徴も個性的で、登場人物たちの性格にも関わっています。

そして主人公であるリディアが素敵です。
ある貴族に仕える女奴隷のリディアですが、その身分に見合わない知識や機略を持ち合わせています。
その知性を頼りにリディアがエリストリア連合国の陰謀を解き明かす姿は爽快かつ華麗です。
相棒である無骨な元近衛騎士のアデルバートとの会話も楽しく、今後の二人の関係にも興味が湧きます。

賢いヒロインの活躍を目にしてほしい快作です!

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