おわび

 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 寿門の二次創作である前回のエピソードの描写がガイドラインに抵触してしまったため、一部の描写を修正させていただきました。


 当方で原因を調査いたしましたところ、言葉責めをする門別先生が色気を出しすぎたことにより、違反行為に認定されてしまいました。


 今後は二度とこのようなミスの無いよう、R15相当に収まるよう細心の注意をはらう所存でございます。何卒ご容赦のほどお願い申し上げます。


 お詫びの気持ちを込めて、一般向けの小話をお届けいたします。





 ■□■□



 門別に腕枕をしているとき、素朴な疑問が浮かんだ。


「初めてのとき、すぐにお前の中に入ったけどさ。すんなり入るものなのか?」


 ゴミを見るような目、あるいは凍死させる目を向けられた。


「そんな訳ないでしょう。慣らさないと痛いに決まっています。あなたも、準備体操を疎かにして怪我をしたくないでしょう?」

「確かに、日課ができなくなるのは嫌だな」

「本当に好きですね。セックス」

「あぁ。俺にとって、ないと生きていけないものだからな。中学のときは嫌々やっていたが、今となっては俺の生活の大部分だよ」


 冷静になり、俺はすっとんきょうな声を上げた。聞き捨てならないセリフをスルーするんじゃないよ。門別が面白がるだろう。


「筋トレの話じゃなかったのか?」

「照れなくても分かりますよ。太一君はセックスが好きになったんですね。最近はデートの頻度が増えていますし、こちらとしては願ったり叶ったりです」


 むふふと口角を緩める門別に、俺のライフはゼロになる。


「……ゃない」

「全く聞こえません。腹の底から声を出せと、グラウンドで叫んでいたんじゃなかったんですか?」


 腹立つ顔だ。まるで新品のおもちゃをもらった子どものようだ。

 俺はキッと睨みつけた。


「誰でもいい訳じゃない。大祐さん以外だったら、男二人で映画を見たりスイーツバイキングに行ったりしねーよ」


 門別はぽかんと口を開けた後で、俺の肩を揺すった。


「今、初めて下の名前で呼んでくれませんでしたか? もっと呼んでください!」

「はぁ? 何回も言えるか。めんどくさい」


 心臓がいくつあっても足りないわ。腕枕だけでマラソンと同じカロリーを消費してるんだよ!

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Power game 羽間慧 @hazamakei

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