導入にユーモアがあり

とてもすんなりと物語の世界に入り込める作品でした!
主人公が初見でポツリと呟いたと思ったらその後もさらに口にするあたり「そこに」目が釘付けになったのだろうな・・・と!

そしてSFということで構える必要はまったくない作品に思えます!
魅力的掴みもさることながら、あらすじに作者様の配慮が見えており動線が読み手に可視化されているため、世界観と設定を拾いながらも物語を追いかける視線がブレることはありません!

ですが、視線はブレることはありませんが感情の揺さぶり方はとても・・・
随所で挟まる現実を口にするところは、主人公だけでなく読み手にもとても響き、主人公の背中をグイグイと押したくなる場面も・・・!
展開の緩急がとてもきっちりついているので、歯ぎしりしたくなる場面と、頬を緩ませて頬杖と共に眺めたくなる場面でとても差が激しく感じられるのも魅力といっていいでしょう!

すでに完結しており、私もこのレビューは完結後の余韻に浸りながらかいています。
この物語の主軸である弱者がどのような軌跡を残したのか、結末を迎えたのか、手掛かりになるようなレビューは書いていないはず・・・!

なので、ぜひともみなさんご自身の目で現代の弱者が戦う姿をみていただきたいです!

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