エピローグ 乗換案内

第20話 小粋な朝の喫茶店 ~乗換案内

 珈琲が再度運ばれてきた。今度は、ホットである。追加して、水の入ったグラスも運ばれてきた。


「しかし山藤さん、こうして朝から家で飯など食わずに珈琲を飲みながら新聞を読みつつモーニングを食べるというのも、粋とまでは言いませんけど、悪くはないですね。ちょっと小粋に喫茶店での朝ってところですかね」

「ちょっと小粋、ですか。さすが堀田先生ですな。ところで先生の知合いに、名古屋の人はおられますかな?」

「ええ、何人か。先日も、お会いしてきましたよ」

「あの街はモーニングが「文化」になっておるよな。あなたも御存知だろうけど」

「ええ。こうして朝から喫茶店で過ごせるとか、本当にいい時代になりましたよ」

「まったくですよ・・・」


 彼らはその後も、小一時間程、珈琲を飲みながら話し込んでいだ。


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乗換案内

https://kakuyomu.jp/works/16817330653847557022/episodes/16817330653847620628

システマチックに、粋に ~列車食堂談義

第1話を同時公開しております。

まずは、特別急行「富士」が舞台となります。

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寝台電車の昼と夜 与方藤士朗 @tohshiroy

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