王道にして清新な傑作伝奇小説!

西洋の怪物たちが江戸の町を恐怖におとしいれる!
彼らを創造したのはかの平賀源内なのか?
そして対抗するはかの杉田玄白の弟子!

学生時代、山田風太郎の『魔界転生』や国枝史郎の『八ヶ嶽の魔神』などを夢中で読んだ私にはたまらない、王道にして清新な傑作伝奇小説です。
筆力や時代考証力も圧倒的で、怪物との戦闘シーンは迫力と緊張感に満ちていますし、江戸時代のさまざまな知識も身につきます。
また、頼りない一面もあるものの優秀で善良な蘭方医の戸田研水、嫉妬深いが責任感の強い同心の景山、飄然とした剣の達人の後藤、自分のことしか考えていないちゃっかり者なのになぜか憎めない、研水の使用人六郎など、キャラクターも生き生きしていて愛さずにはいられません。
完結を心から待ち望んでいます!

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