リラックスして読める冒険譚!おすすめですよ。

リラックスして、と書きましたが、別に主人公がまったりライフを主張しているわけではありません。(笑)

むしろ、主人公は、亡国の王子……。国の復興と、敵国打倒のために、さすらうのです。
舞台は中世風✕放射能汚染によって異形種──つまりモンスター──が跋扈するようになった超未来。

主人公の冴える剣技。
クセの強いパーティの仲間達。
きっちり描かれる人情。
お色気バツグンの女怪盗などなど、楽しませてくれるのですが、何より、異形種がバリエーション豊かで、倒し方もさまざま。
作者さまの自由な発想で、次は何が出てくるんだろう? と、ワクワクします。

そして、何より魅力的なのは、物語にあふれる、チル感。
短く読みやすい1ページの文章量、ページからあふれる、「ギャグに脱力」「気楽に楽しく読んでね☆」という配慮。

読者はストレスなく、クスッと笑いながら、読書タイムを安心して楽しめるでしょう。
実は、これだけ安心感のある小説って、貴重であり、読者が嬉しいのって、結局こういう、いつ読みにきてもリラックスして読書できる小説だったりして。
そんな事を思う今日この頃です。

ぜひ読んでね☆

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