リラックスして、と書きましたが、別に主人公がまったりライフを主張しているわけではありません。(笑)
むしろ、主人公は、亡国の王子……。国の復興と、敵国打倒のために、さすらうのです。
舞台は中世風✕放射能汚染によって異形種──つまりモンスター──が跋扈するようになった超未来。
主人公の冴える剣技。
クセの強いパーティの仲間達。
きっちり描かれる人情。
お色気バツグンの女怪盗などなど、楽しませてくれるのですが、何より、異形種がバリエーション豊かで、倒し方もさまざま。
作者さまの自由な発想で、次は何が出てくるんだろう? と、ワクワクします。
そして、何より魅力的なのは、物語にあふれる、チル感。
短く読みやすい1ページの文章量、ページからあふれる、「ギャグに脱力」「気楽に楽しく読んでね☆」という配慮。
読者はストレスなく、クスッと笑いながら、読書タイムを安心して楽しめるでしょう。
実は、これだけ安心感のある小説って、貴重であり、読者が嬉しいのって、結局こういう、いつ読みにきてもリラックスして読書できる小説だったりして。
そんな事を思う今日この頃です。
ぜひ読んでね☆
シリアス?コメディ?ファンタジー?
あらゆる要素が詰まってる作品で、読んでいて飽きることがありません!
物語の1シーン1シーンが容易に思い描けるような文章の構成に、作者様の読者に対する思いやりを感じます。
それと、私が個人的に一番お気に入りなのが、時代設定とキャラ設定!
核戦争後の世界や文化が、中世ヨーロッパを思わせる雰囲気なことも、どの登場人物も我々と同じ普通の人間であることも、物語の世界に入り込みやすいリアリティを実感できる要素ではないでしょうか。
下手なレビューですが、読み専の私が思わずレビューを書いて皆さんに紹介したいと思えた初めての作品です!
読んでみて損はないと思います!!
現実の世界が滅び、まるで中世の世界のようになってしまった世界を舞台とした物語です。いわゆるポストアポカリプスものですね。人間同士の国家間の争いを主軸に、異形の怪物なども登場し、物語を盛り上げます。
この作品の魅力は、練りこまれた世界観とキャラクターたちでしょう。文章がとても読みやすく、物語の世界に何が起き、どういう状態なのかが読み手に伝わってきます。巻末に用語解説が付いているのも、作者様の作品に対する愛を感じますね。
また、読みやすさの一端を担っているのがキャラクターたちの「ノリの良さ」ですね。戦争を題材としており、当然ながら命のやりとりも描かれます。しかし、キャラクター同士の会話が面白く、あまり残酷さを感じさせません。かといってシリアスさが失われているわけでもなく、そのバランスの取り方が本当に絶妙です。
前半部分は群像劇のように様々なキャラクターの思惑が描かれますが、それも世界観を引き立たせている魅力の一つでしょう。満を持して主人公が登場したあとは、彼の行動力と心意気に心を躍らされます。彼ら男同士の友情も熱く、比較的重いテーマでありながらどこか冒険心をくすぐられる、ワクワクするような物語に仕上がっています。
このように魅力あふれる素晴らしい作品です。
とても読みやすいので、皆様も是非。オススメです。
国家間の戦争を主軸にした作品です!
基本的に戦争モノなので、展開としてはシリアスで重めの話となるのですが、ユニークな表現や会話文を差し込みことで、とてもマイルドな読み口に仕上がっています!
異世界というわけではないのですが、設定の導入方法がとても説得力を持ちながらもとても想像のしやすい世界だったので物語の世界観に没頭しやすく読み進める上での弊害も感じることはありません!
また、丁寧な説明に加えて各話にひとくちメモという形で補足があるので、仮に読み手の視点がブレても補正しやすいのがありがたい・・・!
ネタバレ回避のために曖昧になりますが、コミカルで素敵な王様が登場するので。ディストピアでありながら、読んでいてとても楽しいのですが・・・
というところで、続きはご自身の目で確かめてみることをお勧めします!