第3話 中学生最初の体育祭の練習

あの小6の夏の不思議な会話から約1年後私は、中学1年生になった。クラスは1年4組になり出席番号は最後ら辺になった。小学生の時から友達の熊沢颯月(さっちゃん)と井成晴南(はるちゃん)と同じクラスになれたためとても嬉しく毎日を過ごしていた。5月頃、体育祭が近づいてきたため、学年で合同練習が始まった。

「うわ、次は体育かあ。しかも、学年体育...あれ地味に大変だから嫌なんだよね。」

とさっちゃんが呟いた。

「確かに、嫌だね。外、めっちゃ暑いしね。」

私が言うとはるちゃんが

「しょうが無いよ。台風が多い秋の季節から春の季節に行うことになってしまったし。」

「そうだけど...。」

と、さっちゃんが口をとがらせて言った。



その後、国語の授業が終わり、男子たちは隣のクラスの教室に行った。私たちは、女子のため自分たちのクラスの教室で体操服に着替えた。学年体育は運動場で行うので私たちは運動場に向かった。


キーンコーンカーンコーンと授業が始まるチャイムがなって学年主任である先生が

「これから学年体育を始める。お前ら、一旦整列しろ!」

と言ったから、私たちは整列し直しやっと準備体操をすることになった。ここの学校の準備体操は、少し特殊で音楽を流しながら体操をする。私は、正直流れてくる音楽を聴いてダサいなと思った。多分、皆も思っている。準備体操が終わって、次はクラス対抗リレーの練習することになった。私は、走るまで誰と走るのかを見ようと周りを見渡すと、ほとんど知らない人だった。しかし、2組の人を見て私は「ゲッ!?」と言いそうになった。何故かと言うと、約1年前に謎の会話をしてしまった男子だったからだ。私は、彼の名前をいまいち覚えていなかったから体操服のゼッケンを見た。彼の名前は『原井 拓』という。私がガン見していたため、原井くんは私を見て不思議そうに首を傾げた。私は、気まずいと思い原井くんから目を逸らした。気付くと、私は次走るところだった。急いで立って、スタートラインに向かった。ギリギリ間に合って、必死に走った。だが、前に原井くんが走っていて中々追い越せなかった。結局、追い越せずにクラスの人にバトンを渡した。私は、少し悔しかったのだった。

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君と出会った四年間の思い出 @shiori1105

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