第2話 小学生最後の夏休みの不思議な会話

最初に、私の自己紹介をしよう。私の名前は、山崎詩織だ。名前からも分かるが私は女だ。誕生日は、9月2日生まれで乙女座だ。趣味は、読書やゲームなど様々である。取り敢えず、私の自己紹介はこのくらいにしておく。今から、語るのは私ととある男子の話である。まずは、私と彼が出会った話をしよう。



それは、とても暑い日だった。私は、いつもの様に急な坂を自転車でこいで塾に向かっていた。その後塾に着いて、指定された教室に行った。すると、教室の電気がついていたのだ。まだ、授業まで時間があるため私は不思議に思って中に入った。そしたら、見知らぬ男子が1番後ろの席に座って勉強をしていた。私は、一瞬入る教室を間違えたかと思ってしまい教室に掲示されている座席表を確認した。しかし、間違っていなかったため新しく入ってきた人かなと思った。ここに立ち尽くしてたら変に思われると思い、急いで自分の席に着こうとした。その時、勉強していた男子が私に気づき話しかけてきた。

「あの、僕は夏期講習の体験に来ました」

「.............はい」

想定外の言葉だったため、どう返していいのか分からず慌てて返事をしてしまった。

(とても気まずい...でも、話す内容がないし...取り敢えず席に着こう...)

そう思った私は、席に着き塾の宿題を急いで終わらせた。それ以降、その男子から話しかけられることはなかった。しかし、このことが原因で私は彼のことが気になり始めてしまった。

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