心の向きを知る。好きなものを好きと言うために。

本作の題材はジャズ。しかし、身構える必要はなく、むしろ気楽に読み進められる内容となっております。

というのも高校生編から始まっておりまして、ジャズではなく吹奏楽。この辺りは経験などなくても、校内の練習くらいは誰でも見たことがあるかと思います。

詳しい内容は読んでみてほしいのですが、ざっくり説明しますと主人公は将来的に進むべき道を見失っていた。何がしたい。何になりたい。そういったものを考えられなかったわけです。つまり遠回りすることになり、迷走していたと言うべき時間が綴られることに。

ただその期間は主人公の人となりや考えを推し量る期間にもなっておりますし、イベントも充実しておりますので飽きることなく読み進めることができます。

是非とも手に取っていただきたい作品です。
青春と呼ぶべき1ページを開いてみてください。

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