そうだ!今夜は、中華にしよう

冒頭から登場する東坡肉(トンポーロー)はお肉の照りだけでなく、豚の脂がほどよく滲んだ香りまでこちらに漂ってきそう。
東坡肉の完成間近になって、主人公の鳳璃は気付く。そうだ!桂花陳酒がないんだった。
隠し味となるお酒を買いに行く途中で、それは起こった――。

ああ、はいはいテッパンの異世界転生モノね。などと思ってはいけない。なぜなら作者様は中国に精通していらっしゃる。
ガッツリと本場の中華ファンタジーを踏襲した世界観に、垂涎物の美食が並ぶ。おっと、もちろんイケメンも忘れてはいけない。
なにやら曰くありげな世界で、鳳璃はこれからどう立ち回っていくのか。
読み始めたら目が離せない。

あ、そうだ。今夜は中華にしよう。うん、絶対に。

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