概要
本当に、君は殺したのかい?
南雲 皋@nagumo_satsuki様の企画『流れる赤に浸って嗤え』参加作品です。
「なにがおかしい」
「決まらないんだよ、犯人が」
無精髭の男が首を揺らしながら、ぼそぼそと「犯人が決まらない」という文言を繰り返す。
隙間風に攫われて、そのまま首がごろりと落ちてしまいそうだ。
量を調整しているとはいえ、かれこれ一時間彼の血液は落ち続けている。
カビとホコリの臭いに、鉄の臭いが混ざる異様な空間で、男達は対峙していた。
₍ᐢ⑅ • ༝ • ᐢ₎とってもありがとう!
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