「死んだら植物になる」世界であなたは何を想う?

瞬く間に物語の世界観に夢中で入り込み、一気に読了しました。

森という生態系が、全てが繋がり合いながらもそれぞれ独自の生態系を営んでいるように、RingNeの登場人物それぞれの視点から見える世界も、つながり合いながらもつれあい、世界に対して各々決断をし、時には抗いながらも、納得の行く終結に向けて真摯に生を営んでいる姿には心を打たれるものがあります。

と同時に、一体、必ず終わりがある生を生きている私たちにとって「持続可能な社会」とは何なのか、過剰なまでに世界が最適化され尽くした先に私たちの幸福はどこまで約束されているのか、といった問いが取り留めもなく湧いてくるようで、なかなか一筋縄には読み解けない小説だなとも感じています。

あなたは、「人は死んだら植物になる」世界で何を想いますか。