社会課題を解決したいと切に願う作者の発想と勇気に最高の賛辞を!

人が「社会課題を解決したい」と願う時、初動をとる人とフォローする人に分かれる。そのフリンジは愛すべき曖昧さでそこに居続けるが、作者は文字通り初動を踏み切った人、それもかなり特異的アウトプットで。多くの学者やアクティビストが地球沸騰時代のあらゆるエビデンスを盾にとった言論と世界に向けた「NO」ではなく、バックキャスティング的なSF作品として。

何よりも興味深いのはDAOを組織し、2023年10月8日滝フェスをシンクロさせたことだ。僕と妻は、開催場所の南足柄市にほど近い御殿場市へ40年間の東京生活を終えた後、移住した。地域の循環型活動の解像度を上げる週末を送る一環で、偶然なのか必然なのか?僕は、このフェスに出会った。非日常的空間で分散型集合知のメンバーで展開された実験性を帯びたインスタレーションは、ある意味素晴らしく、ある意味未熟な不思議な空間だった気がする。ここからみんなが育てていくような曖昧さと可能性を感じてしまったのだ。

このナラティブとリアルな体感空間のシンコペーションが気になって仕方ない。次の進化を楽しみに待つことにしたい。