モンスターから最愛の人を守るヒーローとなるか、愛と罪が紡ぐ選択肢とは?

『ヒーロー・チェーン』。
心から愛した人がいると浮かび上がる首の痣。
愛した人の命を奪いに襲い来るモンスターから守るため、自らの命を捨ててヒーローとならなければならない。
そしてその痣は無秩序に連鎖していく、という都市伝説を巡る群像劇。

親子、兄弟、恋人……様々な愛が語られ、守るべきは自分の命か最愛の人かを選ばされる人間たちの思いが臨場感を持って描かれています。
どこか悲哀を伴った各章の主人公たちの人生を眺めながらも、愛か命の選択を迫られるシーンはこちらもドキリとしてしまいます。
自分ならば、果たしてどのような道を選択するのか……。

各章ごとに主人公とテーマが変わる群像劇で、色んな切り口で愛の物語を読むことができます。
心の機微や人間の人生を描くことが巧い作者様であり、毎話「この人はどうなるんだろう?」と気になって読み進めてしまいます。
本編の他、描かれなかった「もしも」の未来が収録されたEx章もあり、読みごたえもあります。

愛した人がいるならば、鏡を見るときには首筋の痣が無いかご確認をお忘れなく。