幽玄の世界に住まう神々と、美しい山里に住まう人々が交差する物語

古来、妖や神に別はなく、人のごく傍らにあるものだった――物語の舞台は、そんな感覚のまだ残る山里です。
一方で、人ならざる存在は、信仰心が薄れつつある現代に、たくましく適応しようともしている。
都会から移り住んできた里の目を通して、生き生きと描写される彼らの姿に、時に引き込まれ、時に(いや、頻繁にかも)笑わされ、気づけば、すっかり村の住人のような気分になりました。
猫神様の汐と里の関係をはじめとする、他の神々と人々の関係にも注目です。

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