この小説を読んだ理由は私が現在執筆中の小説に近い時代と言うのと、主人公の名前が「琴子」という私の本名に似ているので読んでみました。
大正時代と言うと東京が舞台の作品が殆どであり、「ハイカラさんが通る」のように主人公も東京出身のお嬢様が多いですが、この作品は地方出身の琴子という主人公が東京の女学校に編入するという話です。
地方の学校から東京という事もあり、今と以上に言葉の違いや流行の違いはあると思います。逆を言えば今は地方と東京の違いが無いです。
彼女が編入する梅野女学校のモデルがどこか気になります。
個人的には跡見女学校のイメージで読んでいました。
また、作中から3年後にあたる1923年には関東大震災が起こりますが、果たして主人公達は関東大震災を生き延びる事ができるのか?とても心配になります。