陰のような作曲家少年と、太陽で透明な歌姫～てっぺん目指して頑張るぞ～

　運動はダメ、勉強はそこそこの少年、鳴無 奏太（おとなし そうた）。
　両親が影響で、得意だった音楽に、自分の価値を見出そうとしたけれど、動画サイトに音楽上げても聞いてもらうこともなく、誰にも認められることなく、彼は音楽の道を諦めてしまう。

　昔の出来事の影響で、奏太は外での生活の時は、極力陰を薄く生きていこうとしていた。
　そんな中、学校を通う中で唯一の楽しみである、音楽室のピアノを借りて演奏する。そこで、奏太は動画サイトに上げた音楽を気分で弾いていると、ドアをバタンと開けられて、目の前にいたのは、学校の天使と謳われる存在である弦深 紡（つるみ つむぎ）がそこに立っていた。

　彼女の熱意と不意に歌った時の歌声に心惹かれた奏太は、この人の為に曲を作りたいと、一歩踏み出そうと努力を始める。…続きを読む