かけがえのないものを取り戻すため、あの日の記憶の中へ。

優れた音楽の才能と、まるで子どものような天真爛漫さを併せ持った青年、雪加蛍琉。彼と、彼の音楽と共に穏やかに過ぎようとしていた高校生活は、彼の転校によって突然終わりを告げる。
それから数年後、ふたりは運命的な再会を果たす。
しかし、その先に待っていたのは・・・・。


ふたりの物語は、読んでいてとてももどかしかったり、微笑ましかったり、切なかったり、様々な感情が次々にやってくるので、目まぐるしくもあります。
ファンタジアという近未来的な装置を頼りに、蒼馬はあの日の蛍琉の記憶を辿る。

夢から覚めない大切な友を救い出せるのか。
それとも、残酷な真実に打ちのめされるのか。


結末がどんなものであっても、とても気になる作品です。
タイトルがとても素敵で、惹かれました。読んでみたらますます好きになり、更新のお知らせが楽しみです。

近未来的でありながらも、しっかりとした青春ドラマ。まるでピアノの音が聞こえてきそうな情景や表現が素晴らしく、作者様は音楽の知識が豊富なのかなと思いました(違ったらすみません)。それくらい繊細です。


ジャンル関係なく、色んな方に読んでいただきたい作品です!

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