イチかゼロか―――最悪のデスゲームが始まる。

これはただのデスゲームではない。
天才的な能力を持つ高校生たちが、生き残るために最後まで足掻いた記録である。

人食い鬼化する感染症が蔓延る船内。
船の操舵装置とエンジンは故障。
船の上という逃げることすらできない空間の中で、次々と彼らの生を蝕む問題が起こり、ひとりは皆が生き残るための道を探し、ひとりはワクチンを、ひとりはエンジンを、ひとりは自分ひとりが生き残るために殺す。
他人を利用し欺き時に抗えず食らう。
すべては主催者の意のままに。

そして最後に待つのは希望か、それとも絶望か。彼ら彼女らの希望のための悪足掻きを、ぜひその目で確かめて欲しい作品。
ちょっと、というかかなりグログロな描写がありますが、それを凌駕する作品構成、驚きの展開に一気に惹き込まれます。なので、この作品を読まないなんてもったいないのです。

ラストシーンは、ここまで読み終えた読者たちにとって、ものすごいインパクトを残したまま、エンドとなる、病みつきになるようなお話でした。
ぜひ最後まで読んで欲しい、作品。
苦手でなければ絶対に読んで欲しい、とにかくすごい作品でした!オススメです( ・`ω・´)b

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