概要
菅浩江氏の名著『雨の檻』へのオマージュSF
これは、SF作家・菅浩江さんがかつて手掛けた『雨の檻』というSF短編の、いわば本歌取り小説として考えてみたものです。「巨大な宇宙船に閉じ込められた少女の運命を描く……」という表題作でしたが、非常に感動的かつ悲劇的な結末であり、なんとかしてあの主人公を救ってやりたいと思い、こんな形で、一つの救済を描いてみました。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!無菌室にとらわれた少女のみる夢は。孤独の先に光差す、SF短編です。
少女の名前はシノ。
世代型恒星間航行船の無菌ルームで産まれ、育った彼女は、他の乗組員と――父母とさえ触れ合うことができない体質でした。
スクリーン機能が壊れていて漆黒しか映さない宇宙船の窓と、お世話係の鳥人間型ロボット、そして中枢機械の人工音声。そんな狭い世界しか知らされずに育ったシノの孤独な日々は、ある日を境に大きく変動します。
少女の誕生にまつわる真相とラストに広がる光景は、変わらず孤独を背負っていても光を感じさせるものでした。短い作品ですので、ぜひご一読ください。
こちらは、SF作家・菅浩江氏の『雨の檻』というSF短編の、本歌取り小説とのことです。
原作をご存知の方も読…続きを読む