コンポタからこんなに苦くて冷たい青春が始まるとは……。肌寒くなってきた最近だからこそ切なく感じる、僕の大好きな重い愛の物語でした。
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先生の言葉ではないけれど、時がたてば雪は溶けてなくなっていくもの。 いつかは消えるのだろうか…… このおもい。
「雪みたいなもんだよ。助けようと差し伸べた手でも、あったかすぎたら溶けちまう」先生のこの発言が胸に響きました。
自分の中を探るように見つめる内省的で美しい文章。その記憶の物語もまた美しく、でもやりきれない。登場人物たちを繋ぐのはどんな感情だったのか、それは読む人に委ねられてもいいと思います。でもそこには確かに愛情があり、それが皮肉な連鎖を生んでしまう。短い話の中に二転三転する人の心の強さと脆さを感じ、ささやかなひと時に登場するあたたかい小道具が印象に残ります。降り積もる雪のように静かな重みを持った作品です。
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思い出した記憶で、物語はどう進んで行くのか。プロローグの表現がとても綺麗で、すぐに物語に引き込まれてしまいました。恋にドキドキして、先生とのやりとりにほっこりして……。そこからはネタバレになるので言えません。 ぜひ読んでみて下さい!