この物語は古志加と共に古代上野国へ降り立ち、その成長を見守る恋物語です

他の方がこの物語の魅力を余す所なく伝えているので、私の主観だけでこのお話の魅力を伝えたいと思います。



・先ず、情報量と描写力による圧倒的没入感!

まるで奈良時代の上野国に降り立ち、この時代の人たちの生活、服装、慣習、その場の空気の温度から匂い、人の息遣いまで感じ取れるほどに臨場感があります。 私の脳内では終始動画再生されておりました。どうぞ万葉の空気を楽しんでください。読み終わる頃にはあなたの挨拶が「たたら濃き日をや。」となっているやも知れません。


・次にキャラへの愛情の深さ

一人一人の描写は勿論ですが、まるでその一人一人に物語があるかのように、それぞれの観点からの感情や考え方がつぶさに伝わります。それ故にそれぞれが、活き活きと描かれており、非常に魅力的です。ワーホーイ♪


・とにかく飛ばさずに読もう

決して目を逸らさずに物語の序盤を読んでいただきたい。中には目を背けたくなる様な場面もあります。血なまぐさい話もあります。されど、それこそがこの物語の根幹であり、物語の起点だからです。古志加と言う人格が形成される殆どがここにあります。読まない人には後の幸せは半分も伝わらないと思います。


・めちゃくちゃ伝わる

最初から最後まで、言葉選び、文章、文面、描写、かなり自身で読み込まれて推敲されていると思われ、作者の可能な限り美しく、確実に伝えようとする意欲がまざまざと感じ取る事が出来ます。 それがついには本人自作の挿絵となって表現されるほどに美しく描かれております。
※かく言う私もこの物語に魅了されて、いくつも拙いファンアートを描かせていただきました。それほど魅力的なお話が散りばめられていると言っても過言ではありません。


・最後に作者様の魅力

どうぞ読んで思った事や、分からない事があればコメントに書いてみてください。加須千花先生より親切丁寧な返信があります。何故なら誰よりもこの作品を愛しているのは作者本人だからに他なりません。それほどにこの作品への思い入れが強く、愛情の深さも感じ取れます。言ってみればこの作品は加須千花先生の、よく手入れの行き届いた庭のようなものなのです。どうぞ、古志加と一緒に歩いて見てください。余す所なく案内してくれるでしょう。


加須千花先生、加須千花画伯、とても素晴らしい作品をありがとうございましたm(_ _)m

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