3人寄れば文殊の知恵。況んや、4人のぼっちにおいてをや。
- ★★★ Excellent!!!
当コメント執筆時、第1部が集結し、第2部が始まろうというところです。
キリの良いところまでエタる心配がなく、「ロス」に陥ることも回避できそうで、読みはじめるにはまさに好機と言えるでしょう。
さて、本作は、いわゆる「ぼっち」たちが学校内で不利益を被るのを未然に回避すべく、契約上の友人になるというものです。
このアイデアが素晴らしく、そこから展開される話しも読み応えがありました。
友人とは・友情とは何か、誰しもがきっと考えさせられることでしょう。
契約といえば聞こえが悪いですが、なあなあにすることなく、前もって定めた取り決めに同意したうえで立ち回るのは、かえって誠実な関係にあると言えるかもしれません。
本作はそのような疑問に対する、ひとりの書き手によるひとつの答えと言えそうです。
その答えを、どうぞ自身の目で確かめてください。