概要
駄菓子屋で買ったカチューシャを付けると、人の心の中が見えるように……!
中学二年生、冨野美佳子は近くの駄菓子屋で、カチューシャを買った。そのカチューシャを髪につけてみると……。
なんと、母の考えていることが分かってしまったのだ。
何かの間違いかと思ってもう一度カチューシャを付けてみると、今度は父、さらには祖母の心の中が分かってしまった。神様からの暗示というのだろうか、誰かの声となって、考えていることが分かる。これは――超能力なのだろうか。
美佳子はこれを親友の及川純に相談した。
と、純は勝手にこれを超能力だ超能力だと騒いで、自分が思いを寄せている九条龍星がどう思っているのか、と聞いてきた。
私は静かに目を閉じ、精神を集中させる。すると、龍星の思いが見えてきた。
「……ダメだったよ」
私は隠すことはないと思い、純に真実を伝えた。このことが学校中の
なんと、母の考えていることが分かってしまったのだ。
何かの間違いかと思ってもう一度カチューシャを付けてみると、今度は父、さらには祖母の心の中が分かってしまった。神様からの暗示というのだろうか、誰かの声となって、考えていることが分かる。これは――超能力なのだろうか。
美佳子はこれを親友の及川純に相談した。
と、純は勝手にこれを超能力だ超能力だと騒いで、自分が思いを寄せている九条龍星がどう思っているのか、と聞いてきた。
私は静かに目を閉じ、精神を集中させる。すると、龍星の思いが見えてきた。
「……ダメだったよ」
私は隠すことはないと思い、純に真実を伝えた。このことが学校中の
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