その占い師、心理を解く

下級女官の主人公・易妙は、後宮で占い師をやっている。そこへ、放浪者と噂される第一皇子・命累神が訪れたことで、物語が動き出す。上級妃妾が首をくくって死んだ?嬪が眼を斬られた?怪しい商売?妙は様々な事件に挑んでいきます。

周りに神経を注ぎ、ちょっとしたの言動から真相を解明していく妙がかっこいいです。また、肝がすわっていて堂々としているところも素敵だなぁと思いました。そんな彼女はとっても食いしん坊。食べ物に目がなく、美味しそうにモグモグしている妙を想像すると、すごく癒されます。

そしてこの物語の最大の魅力は、妙と累神の関係性(だと私は思います)。少しずつお互いを信頼していき、相手のために何かしようと行動するようになる二人。悲しいときには側で寄り添い、落ち込んだときには引っ張りあげる。

家族でもない、友人でもない、恋人でもない、だけど誰よりも信頼している。この不思議な関係性を持った二人が大好きです。めちゃくちゃ面白い後宮ミステリ。あなたも手にとってみてはいかがでしょう?

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