fractal1 : MI0715_NOIRISM286757645.lflog

〈Start At Server〉

$id = 'Minoris'

$project = 'Erinus'

$owner = 'Stella'

$alter_ego = 'Akira'

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SI(M):お誕生日おめでとー!


MI:うあっ……なに、どうしたの?


GI(M):ミノリが僕たちの家族になった記念日だよ、僕たちの家族になってくれてありがとうってお祝いしたくてね。


TI:あと、生まれてきてくれてありがとうって意味もあるのよ。ミーちゃんのために、セレマが張り切ってケーキも作ったんだから。


MI:うわあっ……! お姉ちゃんのケーキ、おいしそう。


TI:ミーちゃん、こういう時に言うことがあるよね。ちゃんと言えるかな?


MI:あ、うん…‥お姉ちゃん、ありがとう。ぼく、とっても嬉しいよ。


SI(M):えへへ、そっかあ。わたしも嬉しいよ、ミノリが喜んでくれるならお姉ちゃんは何でもできちゃうんだから。


GI(M):ああ、幸せな光景だなあ……。


TI:あら、パパが泣いてどうするんですか。もう、みんな世話のかかる子ばかりなんだから。


GI(M):はは、ありがとう。確かに君にはいつも助けられてばかりだね。愛してるよ、トモエ。


TI:もう……急にやめてよ。子供たちの前なんだから、って、あら。


SI(M):あはは、パパのこと取っちゃダメってさ。


MI:パパはぼくとずっと一緒にいるんだもん! 今は無理でも、大人になったら結婚だってするんだから!


GI(M):よしよし、安心してくれミノリ。僕は結婚なんかしなくてもずっと一緒にいるよ、ミノリが望んでくれる限りはずっとね。


SI(M):ミノリってば、本当にパパのこと大好きだよねえ。これはパパよりも好い男の子が現れるのを待つしかないだろうねえ。


TI:まあ、難しいかもねえ。なんせ私の選んだ人なんだから。


MI:そんなのいないもん! ぜーったい、パパが一番だから。パパの一番もぼくじゃなきゃやだからね。


GI(M):僕にとっては皆んな一番だよ、ミノリもセレマもママも。だけど、ミノリとセレマにはこれから多くの人と出逢って、僕以上に大切な人を見つけてほしいな。


MI:どうして⁉︎ ぼくがパパを好きだと迷惑なの?


SI(M):落ち着いて、ミノリ。パパが言ってるのは、そういうことじゃないよ。


GI(M):そう、我が子に好きって言ってもらえて喜ばない親はいないさ。二人は賢い子だから理解しているだろう、親というのは必然的に子に先立ち居なくなるものだと。いつまでも一緒に居たいとしても、人間の命には限りがあるから…………二人には寂しくなることのないよう、どうか自分と同じ時間帯で幸福も苦痛も分かち合い、共に生きて往けるような人を見つけてほしいんだ、というのが僕のわがままなお願い。さあ、そろそろパーティーを始めよう。可愛いシェフさん、今日のメニューは何かな?


SI(M):はーい、今夜のメニューはねー


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