連載が終わった後のこと
振り返ってみると、この一年半編集者の方と色々作品のbrush upをして来たことは作家としての私にとって非常に貴重な成長の場でした。
たくさんの技や大事なこと、そして大事にしなくていいことなども学びました。これはやはり振り返ってみると、宝だったと思っています。
それであれば、今後も趣味とは言え、エンターテイメントとしての作品を作りたいのなら、もうちょっと頑張ってみてもいいんじゃないかと思うようになりました。
また、嬉しい言葉もいただきました。
「今GANMA!で人気のある作品を書いている人は大体2作目か、3作目の人が多いです。1作目の人はほとんどいません。なのでこれからで全然いいんです」
そうか、これを踏み台にすればいいのか、と思いつつ、踏み台にするにはもったいないほどの貴重な経験が詰まっていました。連載とはどういうものか、一話の尺の感覚と全体的な流れの感覚。シナリオから作画の距離感(動きのあるものほどコマを消費して、作画の先生の負担になりやすかったり、文章だけであれば文字数が多くてもそこまでコマを取らない)など学んだことはたくさんあると思います。
これをきっかけに新たな作品を作りたいと思っています。
ただこれがまた……難しい。
作品を作ったことがある方なら一度は経験したことがあると思いますが、
「これいい! 絶対ヒット作だ!」
と思って色々考えていくうちに、「あれ? なんであんなに盛り上がってたんだっけ?」と候補がしぼんでいく、まさにその連続で、まったく目処がついていません。
ただやり続けるしかないんでしょうね、幸い急がなくてもいいので、ここで交流できる皆様と一緒に切磋琢磨して、いい作品ができたらいいなと思っております。
ということで今後とも何卒よろしくお願いいたします!
【奮闘記】漫画原作者のつぶやき 木沢 真流 @k1sh
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