なぜ終わらなければならなかったのか?

Q:漂流病棟の水編のクライマックス前に打ち切りが決まりました。それを読んでもらえたらそこからまた読者が増えたかもしれないのですが、それは仕方なかったんでしょうか?


 もし打ち切りというタイミングを例えば半年で一度検討される、というのがあるのでされば、それまでに一度クライマックスを作って、打ち切りを逃れる、ということも考えた方が良かったのでしょうか? と思ったことがありました。


 また打ち切りの理由ですが、GANMA!内のランキングは低くても、電子書籍としての売り上げが良ければまだ良かったのだそうです。しかし、そちらが思わしくなかく、こうなったようです。しかし、打ち切り決定の時点で、まだ盛り上がりは来ていなかったのですが、どうしてもその時点で判断をするしかなかったのか、気になりました。


 具体的な答えは忘れてしまいましたが、ただどのタイミングで打ち切りになるかはおそらく新しい作品がどれだけ採用されたか、市場の動向などもあり、本当に運なんじゃないかと思います。

 なので、そのためだけに敢えて不自然にクライマックスを早く持ってくる、というのは少し違うのかなと思いました。


 ただ、改善案として、「一目でわかるキャッチコピー、みたいなのはあってもよかったかもしれない」とアドバイスをいただきました。


「お金に困った化学の先生が致し方なく覚醒剤を作りまくる」

「江戸時代に戻った医者が近代医学の知識を使って治療する」

「人間が巨人に食われまくる世界で奮闘する」


 売れる作品は一行で「これどんな作品なんだろう?」と思わせることができるそうです。全てそうではないのでしょうが、それもあって以前みなさまにおすすめの作品を教えていただきました。


 そしてそれぞれのコンセプトをインプットしていたのです。

 

 ネット上で一瞬はいる漫画のCMも、一枚の絵とキャッチフレーズだけで、「何これ? どういうこと?」と思わされますよね。これができると売り上げにつながる、とのことです。


<結局我が子は可愛い>

 色々考えましたが、正直言って漂流病棟ってよくできた作品だと思っています。自画自賛になってしまいますが、特に大事にしていた主人公のモチベーション、人間関係、キャラの出し方、医療を入れること、謎を少し入れること、イベントの終わりにつながるように次のイベントを入れ込むこともスムーズにできていました(編集者の方のお力添えが多数あったお陰ではありますが汗)。


 自分としては続けたかった思いはありますが、まあ致し方なし、これも一つの経験ということで受け止めています。


<本当はもう止めようと思っていました>

 こうして漂流病棟が一区切りがついて、今後どうするか、となりました。

 もし、まだ意思があれば今後もなんらかの作品を作っていきませんか、というぼんやりとした提案はありましたが、最初私は悩んだあげく、もう止めようかと思っていました。


 というのも自分は当初連載には向いてないと思っていましたし、何かに追われ続けるのも正直しんどい部分もありました(プレッシャーをかけられたことは全くありませんでしたが)。


 わがままな感想になりますが、しばらくは気ままに書きたい時だけ書く、という距離感でもいいのかなぁ、なんて思っていました。


 しかし色々考えていくうちにその考えは変わっていきました。

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