「人類は地球のためにならない」というよくある理由で人類を滅ぼしたロボットたちは、死神によって「痛み」という概念を与えられます。一見するとロボットたちへの罰にしか見えないこの変化が、彼女らをどう変化させていくか……。意外性がありながらも納得感のある展開で、SFの魅力がぎゅっと詰まった短編でした。ちなみに本作だけでもまったく問題なく楽しめますが、同作者さんの過去作を読んでみるとよりキャラクターに愛着を持てると思います。どれも面白いのでオススメ。
ディックファンなら読まない手はない。死神がAIロボットに授けた宿命とは!?
久しぶりにしっかりとしたSFを読みました。満足!
読後感が素晴らしく良いです。人類が絶滅した後も”思い”を引き継いでくれる生命が現れてくれそうな幸福感。そんな余韻を残してくれる作品です。(^^)
人類滅亡後、「痛い」という概念を獲得したロボットたちは何を思って生きるのか。その進化し痛みに適応していく姿がとても繊細で美しいと思わせてくれる、そんな作品でした。人間においても、この作中のロボットにおいても、痛みは生きる上で決して避けられない一見邪魔な感覚です。しかし、そこから生まれる営みや新たな感情は、まさしく成長と呼べるものなのではないでしょうか。読み終えた後、そんな風に色々と考えてしまうほど、温かく、そして深く心に残る良作だと思います。SFや現代ドラマがお好きな方に特にオススメしたいです!是非、ご一読ください!!
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