概要
政略の駒だった少女が、意地と誇りをかけて祖国を守り、初恋を叶える話
【本編完結/番外編更新中】これは、血塗られた玉座に登った女王の物語である。
ファンデール王妹エレーヌは、多額の戦債を贖うため、親子ほど歳の差が離れた隣国の国王に嫁ぐことが決まった。かつての栄華は過去のものとなり、王室の権威は失われ、人心は離れるばかり。
女に決定権のない時代、女が【物】のように扱われることは当たり前であった。
――女たちは父か夫に与えられる人生を生きるしかない。
エレーヌ自身、そういった境遇に疑問を抱くことなく、決められた婚約を受け入れて日々を過ごしていた。
十二歳の春、エレーヌは異国の少年マクシムと出逢う。十八歳の彼はイシュルバート帝国の大公で、大学留学のためにファンデールを訪れたのである。王妃の弟でもあるマクシムとエレーヌは、兄妹のような関係を育んでいく。
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ファンデール王妹エレーヌは、多額の戦債を贖うため、親子ほど歳の差が離れた隣国の国王に嫁ぐことが決まった。かつての栄華は過去のものとなり、王室の権威は失われ、人心は離れるばかり。
女に決定権のない時代、女が【物】のように扱われることは当たり前であった。
――女たちは父か夫に与えられる人生を生きるしかない。
エレーヌ自身、そういった境遇に疑問を抱くことなく、決められた婚約を受け入れて日々を過ごしていた。
十二歳の春、エレーヌは異国の少年マクシムと出逢う。十八歳の彼はイシュルバート帝国の大公で、大学留学のためにファンデールを訪れたのである。王妃の弟でもあるマクシムとエレーヌは、兄妹のような関係を育んでいく。
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