オカルト専門便利屋を舞台にした人間味あふれる秀逸ファンタジー

舞台は八咫超常現象研究所、伝承、呪い、魔法といったオカルト専門の便利屋です。所長の八咫咲耶、事務員の紫苑しおん、調査員の湊景虎、この3人を中心に物語が進みます。

オカルトと一言で言っても、上述のとおり様々な要素があります。現時点で3つのテーマで事件が描かれています(2つは完結、1つは継続)。

かなり趣向を凝らしていて、各テーマによって色があるというか、雰囲気が変わってきます。その辺も含めて、かなり面白く、秀逸な作品です。

笑ったり、泣いたり、怒ったり、研究所メンバーの喜怒哀楽がうまく使い分けられていて、バトルシーン等もあったりと、サービス精神にあふれた作品に仕上がっています。過去編以降の展開は、ちょっと驚くかもしれません。

文章は硬質でかっちりしているため、読み手を選ぶかもしれませんが、カクヨムでは珍しい内容だと思います。読んで損のない作品です。

まずは第1話「バースデー・カクレンボ」全6話を読んでみてください。お薦めします。

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