いつも見えていた色

とある村で暮らす「私」は、ここ三年間、自分の家を出入りしている庭師見習いの男性が気になっている。そんなある日、庭師の老人から、不気味なうわさ話を聞く。
残酷さの中にふと優しさが垣間見える、伝奇短編。単品でも楽しめますが、同作者様の「愛の色を教えて」も読むと、より味わい深くなると思います。
語り手の「私」、庭師見習い、そして……。読み終わった後に、登場人物の背景を、色々考える余韻がある一作でした。