花のお江戸で、くノ一ちゃんが快刀乱麻を断つ!?

時は八代将軍・吉宗の時代。御庭番衆の宮地家の長女、日向は華やかなお江戸の街を探索する毎日を送っています。

大好きな団子屋巡りを勤しむ傍ら、遭遇する事件には首を突っ込まずにはいられない性分。忍びの技術を余すことなく発揮し、事件を解決に導くのですが、やがて江戸を揺るがす大事件に巻き込まれて…?

とにかく日向ちゃんが元気いっぱいで可愛いですね。純真無垢で応援したくなります。叔母の日葵との掛け合いも楽しく、読みどころの一つです。

小気味の良いリズミカルな文体は、まるで講談を聞いているようで心地いいです。当時の文化・風俗も分かり易く解説されているのも嬉しいですね。江戸の街を歩いているような没入感があります。

やがて訪れる根の深い陰謀に、くノ一ちゃんはどう対峙するのか。是非、最後まで読んでいただきたいです!

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