本格派ダークファンタジー

 ――魔女は造られた英雄に魅せられそれを欲した。それは倣慢で悲壮に満ちた願いだった。

 残酷なまでの情景描写はとてもリアルであり、悲壮感も漂うほど物悲しいですが、それほどまでに作者様の筆力と独特の世界観に、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきます。

 残酷な描写に度肝を抜かれる反面、農園の仲間たちとの関係性に心癒されることも。

 魔道士アッシュ・グランド。 
 アッシュ・グランドを愛するエステル。

 激しい闘いの世界にも、ぬくもりのある居場所は必ずある。そう思わずにはいられない。
 本格派ダークファンタジーです。



 (パルブ・フィクション1 拝読後のレビュー)

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